アスリートインタビュー

Iさん(サッカー)

品川CC横浜

こんにちは!マイナビアスリートキャリア広報担当です。
今回は株式会社マイナビアルバイト事業部で勤務し、品川CC横浜にてご活躍されているIさんにインタビューさせていただきました!

経歴

まずはIさんのプロフィールのご紹介です。

大学を卒業後、1度プロサッカー選手となり、その1年後にマイナビに入社し、フルタイム勤務のデュアルキャリアをスタートさせています。

スケジュール

普段は週6日間練習のスケジュールが組まれているそうですが、平日は残業等もあるため週1日~3日の出席、しかし土日祝は必ず参加しているそうです。(チームメイトの大半がデュアルキャリアのため、個々人で調整し練習参加しているとのこと)
ほとんどは神奈川か東京での試合ですが、たまに遠征で群馬や栃木などに行くことも。
チームのほとんど全員がデュアルキャリアをしているという品川CC横浜!SNS等のアプリを利用しスケジュールを管理した上で、その日のメンバーを把握し、メニューが変わるそうです。

デュアルキャリアについて

ここからは、I さんにいくつか質問させていただきました!

Q:マイナビに入社した経緯を教えてください。

I さん:YSCC横浜に入団が決まった際に、午前中に練習午後に仕事を行わないと生活ができない状況となり、アルバイトでは収入も少なく不安があった為、契約社員か正社員で時短などで雇ってくれるところ探そうとしていました。
その際に品川CC横浜のGMを務めていた方に出会いました。その後退団を決意し、職を探す際に再度コンタクトを取り、マイナビを受けることを勧めていただき、その結果入社をさせていただくことになりました。

Q:デュアルキャリアをするにあたって、残業、勤務時間は気になりましたか?

I さん:メインでお金を稼ぐのは「仕事」!初めから残業はあるものだと思って仕事探しをしていました。やはり仕事が大切ですので、残業も含めてスケジュールを組み、練習時間を確保しています。

Q:仕事で練習に参加できないこともあるのですか?

I さん:もちろん突発的な仕事を増やさないようにはしていますが、月末などはどうしても忙しくなってしまい、平日練習が1回、もしくは全く参加できない週もあります。そういったとき20~30分のジョギング・自主練でカバーしています。あくまで仕事がメインですので、練習に行けないのであれば行けないなりにできることをやる!という感じです。

競技と仕事の両立のコツもうかがいましたので後ほど!

Q:デュアルキャリアをするか、セカンドキャリアをスタートさせるかで悩まれたようですが、やはり葛藤はあったのでしょうか。

I さん:葛藤はかなりありました。1年プロで活動していたものの、バイトをしながらだったので収入も安定せず、試合にも出られませんでした。
将来への不安もあり、その不安がプレーに影響し、一瞬の判断や迷いにつながってしまっていたと思います。

Q:デュアルキャリアをしよう!と決めたきっかけはありますか?

I さん:メインでアスリートをすること(プロ)をやめたのは更新のタイミングがきっかけでした。収入面やセカンドキャリアについて悩んでいた自分に対し父親から「もっと上を目指している選手は契約更新するかどうかでは悩まないはずだ!」と言われたんです。たしかに不安もなく上を目指しているのであればなんの迷いもなく、すぐに契約更新するはずですよね。デュアルキャリアであれば収入は安定し、将来のキャリアへの不安もなくなりますので、デュアルキャリアに決めました。
そのほかにも、紹介してくれた方(代表)への恩返しの意味でもありました。
また、チームのメンバーはデュアルキャリアで社会人としても活躍していて、尊敬できる人が多かったんです。
サッカーだけではなく、社会人としても周りから得られるものがあるのではないかと思い、自分もデュアルキャリアの世界に足を踏み入れました。もしほかのチームだったらデュアルキャリア選んでなかったかもしれませんね。

メリット・デメリット

Q:デュアルキャリアのメリットを教えてください。


I さん:真剣にスポーツをしている中でしか味わえない達成感、勝利した時やゴールが決まった時の喜び、負けた時の悔しい気持ち、無心になって走る感覚など、社会人として働いているだけでは味わえないことをいまでも味わえることはまだ現役として続ける上でのメリットです。

また、メンタル面でも大きなメリットがあると思います。
仕事がうまくいかないとき、サッカーがモチベーションを上げる場所になります。
サッカーの調子がいい時は仕事でもなぜかうまくいくんです!
もちろんその逆でうまくいかない時もあります。
そんな時は、サッカーであればどうすればいいパフォーマンスができるかわかるから、サッカーを頑張ると自然と仕事でもうまくいきます。

さらに、セカンドキャリアのことを考えたときもデュアルキャリアはすごくいいと思いました。バイトより安定した収入で、キャリアの経験の面でもやめた後の不安がないのはすごく大きいです。サッカーは選手生命が短いので、28~30歳までサッカーをやって急に辞めたら「何ができるんだろう」と不安になると思いました。
競技もある程度高いレベルでできて、キャリアの社会経験も積めるので、悔いなく競技をし、セカンドキャリアにもつなげることができるのでいいなと思います。

Q:セカンドキャリアへの不安の部分でいうと、セカンドキャリアにやりたいことが決まっていたからデュアルキャリアを選んだのでしょうか?

I さん:いいえ。まったく考えていませんでした。正直学生の時はサッカー選手になること以外考えておらず、就活もしていなかったです。ただ、漠然としたセカンドキャリアへの不安があり、プロの時の1年間セカンドキャリアについて調べていました。そこである方にお世話になり、自分の将来について視野を広げることができました。

Q:デュアルキャリアをする中での課題点などはありますか?

I さん:デュアルキャリアのデメリットはほとんど感じませんが、やはり体に疲労が溜まった状態で出勤するのが辛い時があります。
日曜が毎週試合なので、月曜日の出社は身体がしんどいです。また、基本毎日仕事かサッカーをしているので、「何もしない」という日は有給を取ることでしか作れないので、そこも少ししんどい時がありますね。ただ、幼稚園からサッカーしていて、日中学校から夜練習に行き、土日も試合か練習という生活をずっとしていたので慣れています(笑)

Q:メンタルの部分ではどうでしょうか?

I さん:メンタル面でもきついときはありました。特に1年目はテレアポを1日100件、200件していて、もっと声高くして!とかも言われて(笑)。恥ずかしいしプライドは傷つきましたし、売り上げも気にしないといけないのできつかったです。
でも、逆にサッカーしてなかったら気持ちを切り替えるポイントがなかったと思います。サッカーは順調にいっていたのでうまく気持ちの切り替えができ、また同じチームの先輩もデュアルキャリアをしていたので、社外の人との相談の場にもなり、そういった面でもサッカーをやっていてよかったと思いました。

Q:デュアルキャリアで大切だと思うことはありますか?

I さん:やはり競技一本のアスリートと比べると、身体的にもメンタル的にもしんどいことがあります。どちらかの調子が悪いとそれが連鎖して影響してしまうこともあります。ですので、それでも自分はここで何かを成し遂げてやるんだというハングリー精神のようなものと、自分を信じてブレずにやり続ける信念を持てるかどうかが大切だと思います。

Q:両立のコツなどあれば教えてください!

I さん:スケジュール管理をしっかりとすることです!
朝早く仕事をするなど、なるべく残業をしないように仕事を終わらせます。
また、突発的に仕事が発生しないように気を付けています。
時間をしっかりと管理することができないとデュアルキャリアはできないと思います。

Q:デュアルキャリアはしんどいこともあるとのことでしたが、再びプロになりたいと思いますか?

I さん:正直そこは目指していません。ただチームを一つでも上のカテゴリーに昇格させたいという気持ちはあります!

今後の目標

Q:今後の目標を教えてください。

I さん:所属しているチームのモットーでもある、『社会人としても、サッカー選手としても一流な人間』になりたいです。
競技ではチームを上のカテゴリーへ昇格させること。
社会人としてはより社会人として成熟するために、色んな業界の仕事を行っていきたいと考えています。
さらにその先では、自らと同じような不安を抱えながら競技をしているアスリートや、引退後のキャリアに不安を持っている人達に、経験を活かして力を貸せるようなことがしたいと考えています。

悩めるアスリートへアドバイス

Q:今後のキャリアに迷っているアスリートになにかひとことお願いします!

I さん:今後のキャリアに迷いながらやっている人は、誰かに相談すること。また、マイナビアスリートキャリアのような人材サービスにもどんどん相談したほうがいいと思います!
競技をしている時間よりも今後のキャリアのほうが長いですし、不安な部分を持っていると私のように競技に影響がでてしまいます。
キャリアや進路の相談をすることで不安な部分が改善され、自分の中での考え方を変えたり、視野を広げたりすることができます。
「いまは競技に打ち込んでもいいんだ」「セカンドキャリアに向けてこういう準備をするべきなんだ」と学べることがたくさんあると思います。

まとめ

今回は品川CC横浜のI さんのインタビューをお届けしました。セカンドキャリアや収入面での不安がある方にはぜひ見ていただきたい内容でした。新卒のころにメンタル的にきつくなってしまった時も、競技をしていることで気持ちの切り替えをできたI さんのように、仕事と競技の双方へのプラスになるようなデュアルキャリアになるのは素晴らしいことですね!また、キャリアに関しての自分の考え方や視野を広げることも大切ですね。

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