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デュアルキャリアとはどんな働き方?メリット・デメリットを実例を交えて解説
競技と仕事を両立する働き方である"デュアルキャリア"。
「デュアルキャリアってどんな働き方?」
「デュアルキャリアをするメリットは?」
など、この記事ではデュアルキャリアのメリットやデメリットについて実際の例をもとに解説していきます。
- デュアルキャリアとは
- 仕事と競技を両立する働き方
- スポンサーとの違い
- プロスポーツ選手との違い
- デュアルキャリアのメリット
- 競技継続の環境を確保できる
- 能力向上が期待できる
- 経済的不安を軽減できる
- 引退後の不安を軽減できる
- メンタルの安定を図れる
- 競技以外の人との関わりが増える
- デュアルキャリアのデメリット・課題点
- 時間的な余裕が少なくなる
- 競技に費やす時間が減る可能性がある
- 働く職場が限られる可能性がある
- 企業がデュアルキャリアを取り入れる理由
- アスリートのポテンシャルを評価している
- 企業の宣伝に繋がることがある
- 企業としてアスリートを応援している
- 人手不足を解消できる
- デュアルキャリアを実践するためのコツ
- 求められている役割を理解する
- 中長期的なキャリアを考える
- 学びを続ける姿勢を持つ
- デュアルキャリアを実現できる企業の探し方
- プレスリリースを確認する
- 知人に紹介してもらう
- アスリート特化のキャリアサポートを利用する
- デュアルキャリアの事例紹介
- まとめ
- デュアルキャリアで働くならマイナビアスリートキャリア
デュアルキャリアとは
デュアルキャリアで働くメリット・デメリットを考える前に、まずはデュアルキャリアの働き方について理解を深めましょう。
仕事と競技を両立する働き方
仕事と競技を両立するために、競技を続けながら会社員として勤務したり、現役中から将来を見据えた準備をすることをデュアルキャリアといいます。アスリートが抱える金銭面や引退後の不安を軽減しつつ、競技にも真剣に向き合えることがデュアルキャリアの最大の特徴です。
スポンサーとの違い
アスリートの金銭的負担をサポートしてくれる存在としてスポンサーが思い浮かぶと思います。デュアルキャリアとスポンサーの違いは「就業の有無」です。スポンサーでは大会遠征費や用具購入費の補助など金銭面でのサポートが多く、アスリートは対価としてロゴをユニフォームに掲載したり、広告塔として企業サービスの宣伝を行います。
一方デュアルキャリアは、その会社との雇用関係があり、就業における成果や成績を求められているといえます。
プロスポーツ選手との違い
スポーツを職業として報酬を得ている選手のことをプロスポーツ選手と呼び、「競技のみで生計を立てている」ことがデュアルキャリアとの違いとなります。所属クラブとの契約金や大会の優勝賞金、スポンサーからの援助が主な収入となるため、競技レベルの高い一握りの選手がプロスポーツ選手となれます。また、プロ化がされていないスポーツの場合はプロスポーツ選手が存在しないため、デュアルキャリアで働くかスポンサー企業を見つける必要があります。
デュアルキャリアのメリット
デュアルキャリアとは仕事と競技のどちらにも真剣に取り組む働き方であることが分かりました。ここからは、デュアルキャリアで働くメリットを6つ紹介します。
競技継続の環境を確保できる
「社会人でも競技を続けたいけど、プロになれるほど実力がない」
こうした悩みを抱え、競技継続を諦めてしまうアスリートは多くいます。デュアルキャリアはこうしたアスリートにおすすめの働き方で、経済的な悩みやキャリアステップの悩みを軽減できます。スポンサー契約やプロスポーツ選手よりも、デュアルキャリアで働く社員は結果を求められないこともあり、自分のレベルに合わせてキャリアと競技のバランスを取ることができます。
能力向上が期待できる
マイナビアスリートキャリアが提供する「アスリートキャリアスクール」の受講者に対して、個々の能力を計ることができるwebテストを行ったところ、10項目中8項目でデュアルキャリア選手の方がプロ選手よりも評価点が高いという結果が出ました。このことから、競技で得たスキルを仕事に、仕事で得たスキルを競技に相互活用することができ、能力向上に繋がっていると考えられます。
経済的不安を軽減できる
株式会社マイナビと株式会社マネーフォワードがアスリートを対象に行った調査では、
- アスリートの87%がお金の不安を抱えている
- 3人に1人以上がお金の不安が理由で引退を考えたことがある
といった経済的な悩みを抱えていることが分かりました。デュアルキャリアで働くことで安定的な収入を得ることができるため、経済的な不安を軽減することができます。
調査内容の詳細はこちらの記事で紹介しています。
引退後の不安を軽減できる
アスリートにとって引退後のセカンドキャリアも競技継続の際の不安要素となります。笹川スポーツ財団が2014年度に実施したオリンピアンのキャリアに関する実態調査によると、現役引退の平均年齢は29.9歳という結果が出ており、多くのアスリートが20代~30代で引退を考えることが分かります。企業の定年が60歳や65歳に設定されていることから、引退から約30年ほど競技以外で生計を立てる必要があり、社会人経験がない状態で就職をすることに不安感を持っていることが多いと言えます。デュアルキャリアで働くことにより、社会人経験0からキャリアを築く必要がなくなるほか、デュアルキャリアで勤めていた企業で引退後も雇ってもらえるキャリアの安心感があります。
メンタルの安定を図れる
競技は常に良い結果を出せるわけではなく、上手くいかないことも多くあると思います。デュアルキャリアでは競技と仕事に両軸で向き合う働き方のため、競技でパフォーマンスが不調でも仕事で挽回することができ、仕事がうまくいかない場合は競技に向き合うことでリフレッシュをすることができます。このように、競技と仕事の2つに拠りどころを持つことでメンタルバランスを保つことができ、相乗効果を生み出すことができます。
競技以外の人との関わりが増える
人脈が広がることもデュアルキャリアを行うメリットと言えます。競技関係者以外との接点を持つことや仕事を通じて新たな価値観・感覚に触れることで視野が広がり、競技や将来に必要な人間力を育むことができます。また、仕事を通じて関係値を築いた人が引退後のキャリアの後押しをしてくれるかもしれません。
デュアルキャリアのデメリット・課題点
デュアルキャリアは「社会人で競技を続けたいがキャリアも大事にしたい」というアスリートにおすすめの働き方です。ただし、デュアルキャリアで働くことによる課題点もあるため、メリット・デメリットを理解したうえで自分に合ったキャリアを見つけましょう。
時間的な余裕が少なくなる
デュアルキャリアで競技に取り組む場合、仕事前後や休日の時間を練習に割くこととなり、時間的な余裕がなくなる可能性があります。余裕がなくなると練習の質に影響が出てしまったり、仕事の効率が落ちてしまう可能性があるため、無理のない範囲で競技と仕事を両立させることが重要です。時短勤務やデュアルキャリアに理解のある企業を選ぶと、競技継続に対する負担を減らすことができます。
競技に費やす時間が減る可能性がある
競技のみに取り組んでいる選手と比べて、競技に割ける時間が減ってしまうこともデュアルキャリアを行う課題と言えます。これまで競技に費やす時間が多かった人ほど、練習時間が減ることに対する不安や抵抗感があると考えられます。ただし、少ない時間の中でパフォーマンスを改善することを求められるため、練習でのメリハリや効率性を意識できることはポジティブな面であると言えます。
働く職場が限られる可能性がある
仕事と競技を両立することの障壁として、地理的な制約と時間的な制約があります。
地理的制約としては、練習拠点に通いやすい職場を探す必要があることが考えられます。勤務地を優先して仕事探しをした場合、興味のある仕事に出会えずやりがいを感じられない可能性もあります。競技と仕事を両立させるためにも、入社する企業で働き続けられるかを指標に仕事探しをするようにしましょう。
時間的制約としては、時間外労働(残業)が少なく、休日と練習日・大会日程が合っている職場を探す必要があることが考えられます。デュアルキャリアに対して理解が得られない職場の場合、競技と仕事の両立が難しいこともあるため、デュアルキャリアの働き方を採用している企業を探すことをおすすめします。
企業がデュアルキャリアを取り入れる理由
ここまでは、アスリート目線からデュアルキャリアのメリット、課題点を解説してきました。ここからは、企業の視点からデュアルキャリアを捉え、なぜデュアルキャリアの働き方を採用しているかを理解しましょう。
アスリートのポテンシャルを評価している
企業は入社後に活躍してくれる人材を採用したいと考えています。アスリートがスポーツ経験で培った社会人基礎力は仕事にも共通する要素が多くあり、部活動で育まれた誠実さや礼儀正しさもポジティブに評価される点であると言えます。
※マイナビアスリートキャリア調べ「現役アスリートの採用に関する実態調査 (2018年/N500)
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社会人基礎力とは
「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」
引用元:社会人基礎力|経済産業省
スポーツに真摯に取り組むことにより、社会人基礎力が自然と身に付いていることも多く、アスリートの価値であると言えます。
・「前に踏み出す力」=目標に向け練習にひたむきに取り組む
・「考え抜く力」=上手くいかない理由を分析し修正する
・「チームで働く力」=チーム一丸となって目標達成を目指す
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企業の宣伝に繋がることがある
デュアルキャリアで雇用している社員が大会で結果を残した際に、所属している会社名も同時に紹介されることがあります。これにより、企業や商品の知名度を高めることができるだけでなく、デュアルキャリアで働きたいという求職者から応募を受けられる可能性もあります。いわば、スポンサー契約と同じような宣伝効果を自社社員で実現できると言えます。
企業としてアスリートを応援している
社長や役員がスポーツ経験者の場合、アスリートをサポートしたいという考えから採用を積極的に行っている企業もあります。こうした企業にはすでにデュアルキャリアで働いている社員がいたり、デュアルキャリアを実現するための福利厚生などを準備しているところも多く、競技継続への理解度も高いこともメリットとなります。
人手不足を解消できる
通常の条件だと応募者を集めることが難しい中小企業や、仕事がきついというイメージのある業界では、採用戦略の1つとしてデュアルキャリアの働き方を用意し、アスリートを採用していることもあります。企業を選ぶ際にこれまでのアスリート採用の事例を聞くことで、実際に競技と仕事を両立できそうかイメージすることが可能です。
デュアルキャリアを実践するためのコツ
デュアルキャリアはアスリートだけでなく、企業側にもメリットがあることが分かりました。ここからは、デュアルキャリアで働くうえで押さえておきたいポイントや、充実して取り組むためのコツを紹介していきます。
求められている役割を理解する
まずは、自分に求められている役割を理解することから始めましょう。
前述の通り、デュアルキャリアは「就業」に対して雇用契約を結んでいる場合が多いため、競技成績ではなく、仕事の成果が求められる場面が多いです。企業からは、社員の一人として戦力になってくれることが求められています。したがって、競技に重きを置きすぎて仕事をおろそかにしてしまうことは避けるべきです。あくまでも競技と仕事を両立させるという意識を持って向き合うようにしましょう。
中長期的なキャリアを考える
短期的なキャリアとして競技継続を考えることも重要ですが、競技引退後を見据えて企業選びをすることも大切です。
例えば、
- 契約社員として働く場合、引退後に正社員になれるか
- キャリア軸で成し遂げたいビジョンを叶えられそうか
などが中長期的な視点で企業を選ぶ指標です。競技と仕事を両立できるだけでなく、自己分析を行いキャリアデザインを明確にしておくと自分に合った企業を見つけやすくなります。
学びを続ける姿勢を持つ
限られた時間のなかで競技も仕事も結果を残すためには、練習内容や業務効率のアップデートが重要となります。常に学び続ける姿勢を持つことで、仕事にも能動的に取り組むことができるだけでなく、引退後に活きるスキルを磨くことができます。時間的な余裕が少ないとは思いますが、可能な範囲で業務に関わるスキルの取得や情報収集に力を入れていきましょう。
デュアルキャリアを実現できる企業の探し方
「デュアルキャリアで働きたいけど求人が見つからない」
「現在の職場より環境が良い仕事があれば転職したい」
といった悩みを抱えているアスリートも多いと思います。ここからは、デュアルキャリアで働くことのできる会社の探し方を3つ紹介していきます。
プレスリリースを確認する
アスリート採用を行っている企業のなかには、採用実績をプレスリリースで情報発信していることがあります。アスリートの採用実績が過去にある企業であれば入社後のサポート体制も充実していると考えられるため、積極的に情報収集を行い興味のある企業があれば採用ページから応募してみましょう。
知人に紹介してもらう
すでにデュアルキャリアで働いている知人がいれば、その人に企業を紹介してもらうことも1つの手段です。リファラル採用として、すでに企業で働いている社員の人の紹介・推薦を受けて選考を受けることで企業選びを効率的に進めることができるだけでなく、リアルな働き方を教えてもらうことで入社後のギャップを減らすことができます。
アスリート特化のキャリアサポートを利用する
アスリートに特化したエージェントサービスを利用することで、デュアルキャリアが可能な企業を紹介してもらうことが可能です。企業紹介だけでなく書類の添削や面接対策も受けることができるため、就職・転職活動の強い味方となります。
こちらの記事でアスリート向けのエージェントサービスをまとめているので、併せてご覧ください。
デュアルキャリアの事例紹介
マイナビアスリートキャリアはアスリートに特化した就職・転職エージェントで、デュアルキャリアで働ける企業も多数ご紹介しています。
また、実際にアスリート社員として働く方々に仕事内容やデュアルキャリアで意識しているポイントをインタビューしています。
インタビュー内容は下記リンクからご覧いただけます。
- 陸上競技(400m/400mハードル)×株式会社ローソン(人事部門) 石塚晴子 選手
- 保護犬格闘家×エコプロコート株式会社(広報)瀬川琉 選手
- 陸上競技(円盤投げ)×株式会社内田洋行(営業サポート)辻川美乃利 選手
- 陸上競技(ハンマー投げ)×株式会社染めQテクノロジィ(CS) 小舘充華 選手
- 陸上競技(ハンマー投げ)×小林クリエイト株式会社(総務人事部)墨訓熙 選手
- 陸上競技(三段跳び)×渡辺パイプ株式会社(事務職)中山昂平 選手
- 陸上競技(棒高跳び)×株式会社ボディワークホールディングス(セラピスト)所杏子 選手
- パラ陸上競技×中京大クラブ(大学職員)福永凌太 選手
- サッカー×株式会社マイナビ(新卒就活サポート)髙橋滉也 選手
- 陸上競技(競歩)×株式会社千葉興業銀行(人材育成)矢来舞香 選手
また、これまでにサービスを利用してデュアルキャリア企業への転職を決めたアスリートの方々にもインタビューを実施しています。こちらのページにインタビューの内容をまとめているので、ご興味ある人はぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか?デュアルキャリアで働くことにより、競技と仕事を両立できるだけでなく、引退後の働き方を見据えたキャリア形成を実現することができます。アスリートの持つ競技経験は仕事にも活きるスキルであるため、仕事にも積極的に活用し競技と仕事の両軸で活躍できるように取り組みましょう。「デュアルキャリアで働きたいけど求人が見つからない」という人は、知人の紹介やアスリート特化のエージェントサービスを利用し、効率的に企業探しを進めることをおすすめします。
デュアルキャリアで働くならマイナビアスリートキャリア
マイナビアスリートキャリアでは、スポーツ経験者に特化したアドバイザーが、デュアルキャリア企業をご紹介。
スポーツ経験を通じて得た、強み・アピールポイントの分析はもちろん、面接対策なども一緒に行います。
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