就職・転職ノウハウ

「アスリート社員」として働くためには?実際の働き方や企業の探し方を紹介!

「社会人になってもトップレベルで競技に向き合いたい」
「スポーツと競技、どちらも諦めたくない」
このような悩みを持っているアスリートの方は多いと思います。
ここでは「アスリート社員」という新たなキャリアの選択肢をご紹介します。

アスリート社員とは

アスリート社員のイメージ
アスリート社員とは、企業に所属しながらアスリートとして働く社員を指します。
「競技活動が仕事」という位置づけで所属しているアスリートも多く存在し、それだけだと思われがちですが、実は、競技成績だけではなく、仕事の成果に応じて給与が支払われる働き方の選択も増えてきています。
そして、仕事と競技を両立させるキャリアは「デュアルキャリア」とも呼ばれています。
ここからはデュアルキャリアの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

仕事と競技を両立する「デュアルキャリア」

アスリート社員として働くイメージ
先述の通りデュアルキャリアは仕事とスポーツを両立させる働き方です。
アスリートを雇用したい企業は、アスリートの持つ競技で培った行動力や計画力などの社会での通じる能力を評価しています。
また、競技と仕事を両立できるよう、休暇日数や勤務時間を調整しアスリートの皆さんをサポートしている企業もあります。
似た言葉に「セカンドキャリア」がありますが、こちらは競技引退後のキャリアを指すため、デュアルキャリアとは異なります。
デュアルキャリアに関しては、以下のページでも詳しく紹介しています。

デュアルキャリアについてもっと詳しく知る

企業がデュアルキャリア採用をする理由

仕事とスポーツを両立できるデュアルキャリアですが、企業はアスリート社員にどのような活躍を求めているのでしょうか。
企業がアスリート社員を雇用するメリットは大きく3つあります。

①優秀な人材を獲得したい

アスリート社員は仕事でもパフォーマンスを出すことが求められます。
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」は多くの人々と接触しながら仕事をしていくために必要な能力であり、スポーツ経験で培える要素も多いと考えられます。
実際に体育会学生を採用した約70%の企業が入社後の活躍を評価していることからも、スポーツ経験は仕事にも活きるといえます。
経済産業省が提唱する社会人基礎力をカテゴリごとに図式化

②ブランディングにつながる

採用したアスリートが競技活動で活躍することで、広告塔としての役割を担う事例もあります。
競技によって異なりますが、ユニフォームに自身が所属する会社のロゴをプリントすることもあるため、企業の認知度向上につながると考えられます。

③職場に多様性を推進する

働き方の多様化が進んでいる現在、様々なバックグラウンドをもつ社員を採用しようという動きが活発になっています。
これまでスポーツに全力で取り組んできた人材は、異なる能力やスキルを有していることが多く、積極的に採用したい人材の一人だと考えられています。

仕事とスポーツを両立するアスリートの新しい働き方「デュアルキャリア」。デュアルキャリアについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

アスリート社員として働くメリット・デメリット

アスリート社員はデュアルキャリアという働き方で競技と仕事を両立しています。
ここからはアスリート社員として働く際のメリットやデメリットを解説します。

アスリート社員として働くメリット

アスリート社員として働くメリット
アスリート社員としてデュアルキャリアで働く代表的なメリットは3つです。

①経済的不安の軽減

プロ選手の場合、契約金や勝利報酬、賞金などで生活をしている場合がほとんど。また、スポンサーやプロモーション費用として収入を得ている場合もあります。
一方で、アマチュア選手の場合はスポーツのみで生計を立てることが難しく、アルバイトや契約社員として働いている人も多くいます。
マイナビアスリートキャリアの調査では、87%のアスリートがお金の不安を抱えていると回答しています。

アスリートが悩むお金の問題を図式化

マイナビアスリートキャリア|アスリートのお金についてのアンケートの調査結果 より抜粋


アスリート社員として正社員採用されることにより、安定した収入を得ることができることが大きなメリットであると言えます。

②社会人基礎力の向上

マイナビアスリートキャリアの調査では、社会人として必要な10の能力のうち8項目でデュアルキャリア選手の評価点がプロ選手を上回る結果が出ました。
スポーツ経験と職務スキルを双方向で活かせるデュアルキャリアは、仕事においてポジティブに働くと考えられます。
社会人基礎力の向上のイメージ
※アスリートキャリアスクール受講者にて比較

③引退後を見据えたキャリア形成

笹川スポーツ財団の調査によると、平均引退年齢は29.9歳となっており、30歳前後で競技との向き合い方を考える方が多い傾向にあります。
人生100年時代といわれる現代において、先を見据えたキャリアを考えることは当然のことであり、現役中から引退後のキャリアについて取り組むことは、今後の長い人生を考える上でとても重要です。アスリートがスポーツ選手以外のキャリア(肩書き)を持っていることも、特別珍しいことではありません。
また企業によっては、未来の主戦力としてアスリート採用をしている場合もあり、競技引退後は所属していた会社に残り、社業に専念し活躍することも可能です。

アスリート社員として働くデメリット

アスリート社員として働くデメリット
アスリート社員として働くうえでのデメリットも考えられます。
ここでは2つ紹介します。

①練習時間が制限される

プロアスリートは1日のほとんどを練習時間に費やしていますが、アスリート社員は勤務時間が発生するため、練習時間に制限がかかることが懸念されます。
事前に勤務時間や残業時間などを確認することで、働き方のミスマッチを防ぐことができます。
入社後に「思っていたよりも練習ができない」と後悔しないように、自身の希望条件を明確にしたうえで、しっかりに確認するようにしましょう。

②体力やメンタルの消耗

働き始めは慣れない仕事と練習の両立が難しく、体力やメンタルを消耗してしまう場合があります。
どちらも全力で頑張ることは大切ですが、適度な休息をしっかり取ったり、周りに相談をしたりすることも大切です。
抱え込まずに、無理なく両立できる環境を整えるようにしましょう。



アスリート社員の働き方紹介

アスリート社員の働き方紹介
ここまではアスリート社員の働き方を解説しました。
デュアルキャリアについてイメージできましたか?
マイナビアスリートキャリアでは実際にアスリート社員として働く方々にインタビューをしています。
インタビュー内容は下記リンクからご覧いただけます。


デュアルキャリアで働ける会社の探し方

デュアルキャリアで働ける会社の働き方
デュアルキャリアは引退後のキャリアを見据えるためにも、有用な選択のひとつであるといえます。
では、アスリート社員で働ける会社はどのように探せば良いのでしょうか?

会社のPR・メディアリリースを確認する

アスリート社員を採用した際に、企業広報としてPR情報をリリースしている企業が多くあります。
PR TIMESやコーポレートサイトから情報収集し、気になる企業があればエントリーをしてみましょう。

知り合いに紹介してもらう

スポーツ競技のつながりを活かして探すのもおすすめです。
リファラル採用と呼ばれる、紹介経由の採用をしている企業もあります。
アスリート社員として働いている知人がいれば、積極的に相談してみましょう。

デュアルキャリア特化のエージェントを利用する

「情報収集が自分一人だと難しい」
「相談できる人がいない」
そんな方はデュアルキャリアに特化したエージェントを利用することがおすすめです。
一般的な転職エージェントと比べ、デュアルキャリアを了承している企業を紹介してくれるため、入社後のギャップを減らすことができます。
また、忙しいアスリートに合わせてサポートをしてくれるため、内定までを効率良く進めることができる点もおすすめポイントです。

まとめ

アスリート社員として働くことで、
経済的不安の軽減
引退後のキャリア安定
などポジティブな影響があると考えられています。
デュアルキャリアはアスリートの働き方として注目されている一方で、企業探しが難しいため、積極的にリファラル採用やエージェントを活用しましょう。

デュアルキャリアができる企業探しならマイナビアスリートキャリア

マイナビアスリートキャリア
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