アスリートインタビュー

小舘充華選手(陸上競技・ハンマー投げ)

株式会社染めQテクノロジィ所属

こんにちは!渡邉ひかるです。
紹介でつながる『アスリートリレーインタビュー』
今回は、前回の辻川美乃利選手よりご紹介いただいた小舘充華(こだてみはる)選手にインタビューさせていただきました!

小舘充華選手
株式会社染めQテクノロジィ
陸上競技(ハンマー投げ)

プロフィール

中学まではバレーボール部に所属、高校から投擲種目を始めるため陸上競技部へ。
流通経済大学卒業後、2021年4月より株式会社染めQテクノロジィへ入社し今年で2年目となる。

戦績

高校 
3年 ジュニア選手権 4位
大学 
1年 全日本インカレ 2位
2年 全日本インカレ 4位・学生個人選手権 優勝
3年 日本選手権 準優勝・全日本インカレ 優勝・学生個人選手権 優勝
4年 日本選手権 3位・全日本インカレ 優勝
社会人1年目 田島記念 2位
先日の東日本実業団で優勝、日本選手権で3位入賞されていました✨
おめでとうございます!

インタビュー

Q:普段のスケジュールを簡単に教えてください。

基本的には週2日出勤しています。火曜日は午前中、水曜日はフルタイムの勤務です。
普段の練習は大学生と一緒に16時頃から行っています。ただ、現在は試合に合わせお休みを頂く形で、完全に競技に集中できる環境をつくっています。シーズン中は午前中の場合は1人、午後は学生と練習をしていて、基本的に1日6時間ほど練習していますね。

Q:チームとしての練習はありますか?

現在、4名のアスリート(4名とも陸上競技選手)が所属していますが、みんな競技や拠点がバラバラなので一緒に練習することはほとんどありません。ただ、会社にも配慮いただき、ほとんどが水曜日に出社するスケジュールなので、オフシーズン中は毎週オフィスで顔を合わせています。少し不思議な感覚ですね笑

Q:入社した会社について教えてください。

当社は塗料メーカーと呼ばれることも多いのですが、一般家庭から社会インフラまで、世の中の「困った!」を解決する技術開発研究所です。
コロナウイルスの影響もあり、なかなか就職先が決まらずにいたときに、他大学の先生から紹介していただき、自ら会社に訪問して面接をしていただきました。

小舘選手の所属先である株式会社染めQテクノロジィ様の詳細はこちらです!
https://somayq.com/

Q:仕事の内容を教えてください。

当社は自社で製品開発・販売をする一方でその製品を実際に現場で使用する施工部門があります。
私はカスタマーサービスという部署に所属し、施工のサポートや書類作成、お客様対応などしています。
また、アスリート社員として、アスリートにしかできないような活動を少しずつ行っています。まずはYouTubeやSNSの開設などを考えています!

Q:素敵なアスリート社員が揃っているので、YouTubeやSNSは面白そうですね!

そうなんです!ただ、それぞれ試合や業務が忙しかったり、週1日しか打ち合わせができなかったり、なかなか実現できていませんが、今年中を目標に進めています!

Q:仕事に対して、どのような想いやモチベーションを持っていますか?

一社員として大きく成長した姿を見せたいという思いがモチベーションになります。染めQテクノロジィでは、アスリート社員としてではなく、一般社員と同様に接してくださいます。そのため、研修に参加したり、いくつか仕事を任せてもらったりして学んでいます。特に電話対応やお客様対応では、直接お話するため、日々様々な学びを得ることができ成長を感じることができますね。

Q:仕事で大変だったこと・課題はありますか

少ない勤務日数で仕事と競技を両立することは大変です。申し訳ない気持ちになったり、一般社員の方との差を感じたり・・・。競技に集中するためにお休みを頂ける環境にはとても感謝しているのですが、仕事のことは少し心配にもなりますね。
そこでより仕事の大切さにも気づくことができました。

Q:課題はどのように解決しましたか?

当社では社員一人一人が、3か月ごとに目標設定、1か月ごとに実施・自己評価を行っています。目標については上司にも相談したり、アドバイスをいただいたりしたので、上司と一緒に乗り越えたという感じです。また、自分で目標を立て、そこを目指してチャレンジしていくことができる会社なので、毎月チャレンジし成長することができました。
少しずつスピード感を持って仕事をできるようになり、今ではしっかりと両立することができていると思います。
気持ちの面では他のアスリート社員と共有することでお互いに支えあっていました。「こういうミスをした」とか「ここができなかった」とかを共有しあったうえで、「みんなで頑張ろう!」という気持ちをプラスにしてから練習へ向かっています。

デュアルキャリアをする上で時間の管理は本当に大切だと私自身も感じています。小舘さんは仕事でもチャレンジできる目標を立て、上手にこなしていったのですね!

Q:社内コミュニケーションで意識していることはありますか?

出社の日はたくさんの方と接して、自分の競技や練習のことを伝えるように意識しています。社員の方も「最近どんな感じ?」「この前の試合すごかったね!」など声をかけてくださるので、出社するたびに明るい気持ちになります。
また、応援してもらえるような選手になるために、まずは多くの方とたくさん話したいと思っているので、「どうしたらより社員の方たちと関われるか」ということは常に考えています。

Q:最近のグッドニュースを教えてください!

弊社は2、3月が繁忙期です。社員さんが忙しくしているときに「私が貢献できることってなんだろう」と毎日考え行動するようにしていました。すると上司から「こんなにも責任を持って仕事をしてくれていて、本当に助かったよ!」と声をかけていただき、すごく嬉しかったです!短い時間の中でも、私は社員として力になれているんだと自信にもつながりました。

仕事と競技の両立について

Q:では、競技へのモチベーションはいかがですか?

技術について悩んだり、気づきがあったりすることがとても楽しいです。
ハンマー投げは力と技術が必要な競技で、どちらか一方だけでは投げることができません。コーチからのアドバイスを投擲で表現したいなという思いがモチベーションになっています。
また、会社のために頑張りたい、という気持ちもモチベーションのひとつです。コロナウイルスの影響もあり就職難だったにも関わらず採用してくださったり、結果が出ずに落ち込んでいる時に背中を押してくれたりなど、色々な面でお世話になっている会社のためにも結果を残したいと思っています。
競技を頑張ることで笑顔になってくれる人達のことを考えると強い気持ちに繋がります。

Q:競技と仕事を両立するために心掛けていることはありますか?

会社の方針の「どんな時でも人を想う」を仕事と競技のどちらでも心掛けるようにしています。1人では何もできないと感じることが多くなりましたし、会社と一緒になって競技(デュアルキャリア)をするのは誰にでも出来る経験ではないので、常に感謝の気持ちを持って仕事、競技をしています。

Q:仕事と競技それぞれで大切にしていることはありますか?

結果を出すことだけを考えないことです。デュアルキャリアにおいて、競技での結果だけが全てではないと思いますし、仕事にも競技にも言えることかなと思います!
あとは、これも会社の方針の1つなのですが、「いろんなことにチャレンジする」ことも大切にしています。1つの試合や仕事でも色々なことにチャレンジするように心掛けています。
社会人1年目は「結果を出さなきゃ」とばかり考えてしまい、試合で一皮むけるような感覚がなく、試合までに調整し最高の状態になっているはずの身体をうまく使えていませんでした。しかし現在は上手く力を抜いたり、練習時に見つけたアイディアを本番で実践してみたりして、様々なチャレンジをしています。

Q:最後に目標を教えてください!

大きな目標としては、日本記録を更新することです。その過程でやはり日本選手権での優勝は必須だと思いますので、そこを目指して一つ一つ改善、チャレンジしていこうと思います!

取材後記

今回は株式会社染めQテクノロジィの小舘充華選手にお話を伺いました。
短い勤務の中で工夫し、そこで得た学びを競技にも活かしているところが印象的でした。自らの限界や型を決めずにチャレンジし続ける小舘さんは、きっと素晴らしい記録を打ち出すのではないかな、と思います!
取材にご協力いただきありがとうございました!

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