瀬川琉選手(保護犬格闘家)

瀬川琉選手
エコプロコート株式会社・愛犬の床
保護犬格闘家

プロフィール

競技歴
・5歳から空手を始める
・19歳でプロ格闘家へ
・現在はキックボクシング(フェザー級)で活躍中
株式会社エコプロコート(https://www.ecoprocoat.co.jp/)
フロアコーティング施工を行う企業。
ペットの怪我防止にもつながることから、保護犬格闘家として活動する瀬川さんがスポンサー依頼をアプローチ。研修期間を経た後、正社員として入社。
スポーツへの支援だけでなく、障害者就労継続支援も積極的に行っている。

1日のスケジュール

Q：普段のスケジュールを教えてください。

現在は基本的に3つのパターンで両立をしています。
①フルタイム勤務（9時～17時）の後に練習
②昼・夜の2部練習で休憩時間にリモートワーク
③朝に練習をしてから出社し、退勤後に再度練習
以前お話した際には①②の2パターンでしたが、昨年の試合の結果からもっと練習の時間を増やしたいと考えたため、会社に依頼したところご厚意で今年から③のパターンも増やしていただきました。「練習やPR活動も仕事の一環」として、融通を利かせていただいています。

Q：研修時は営業補佐だったと思いますが、現在はどんなお仕事をしていますか？

現在は広報を担当しています！
今まで、サイトやSNSは他の社員が片手間で更新をしていましたが、会社がブランディングのためにSNSやHP更新に力を入れようとしているタイミングだったため、広報を担当することになりました。
主にSNS(Instagram、Twitter、TikTok)の運営と、施工事例やお客様の声を取材し弊社ＨＰへの掲載の対応をしています。また、イベント開催時には積極的に愛犬と一緒に参加もしたりしています。

SNSはこちら！
エコプロコート「愛犬の床」
https://instagram.com/aikennoyuka_official?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
瀬川さん
https://www.instagram.com/ryusegawa

Q：SNS運用ではどういったことを意識していますか？

まずは炎上しないことですね！笑　以前個人アカウントで炎上してしまい会社を背負っている自覚がそこでも強くなったので、一番気を付けているところかもしれません。
あとは、目的を明確にすることです。認知拡大、商品購入、ファン獲得など、SNSの運用にも様々な目的があると思います。その目的から逆算し、SNSのコンサルも受けアドバイスをもらいながらも細かくペルソナを決めて運用しています。

Q：以前と仕事内容が変わったようですが、研修期間での経験は活きていますか？

会社や商品、サービスの知識を貯めた状態で現在の広報の仕事を行っているので、かなり活かせていると思います。

Q：正社員になって、何か気持ちの変化はありましたか？

正社員になってから、試合でも仕事でもより「会社を背負っている」という意識が強くなりました。また、会社は格闘技を応援してくれているので、仕事を頑張ることももちろんですが「試合で勝って恩返しをしたい」とより一層思うようにもなりました。試合への臨み方も変化しましたね。

Q：デュアルキャリアでの時間の使い方はどんな工夫をしていますか？

正社員になったので、個人的に考えると以前に比べて勤務時間が増えています。試合の時期に練習強度が上がるタイミングは両立が大変でしたが、今は短時間で集中して、練習時間を長くしすぎないことを意識するようにしています。僕は格闘技をあと5～6年程続けたいと思っているので、自分のキャパを超えないよう、何年も継続できるような練習内容にしています。大前提として弊社の代表が僕の活動にすごく理解があることや、会社と信頼関係を構築できていることもあり、会社と相談させてもらいながら競技と仕事の両立を行っています。

積極的にコミュニケーションをとりながら仕事に取り組む瀬川さん(右)

Q：信頼関係を構築するためにどんなことに取り組んでいますか？

2か月に1度の社内報に僕の試合や保護犬の活動のことなどを掲載しています。社内報だけでなく、今回のような社外の取材なども積極的に受けるようにしています。研修期間には、社員の皆さんに試合にも来ていただきました。アスリートは基本的に試合でしか頑張っている姿を見せる機会がないので、SNSや記事を通して自分の活動や想いを知ってもらえるようにしています。また、応援してくれている方の中には40代～50代の方もいらっしゃるので、自分ではあまり見ていないFacebookでも更新するようにしています。
また、「何をやるか」より「誰とやるか」を大切にしています。社内外問わず、自分が何かを依頼したときに、協力してもらえるような関係性を築くことを心掛けています。社内ではオンライン、オフライン問わず積極的にコミュニケーションをとるように意識しています。

競技について

Q：デュアルキャリアをスタートさせてからの競技の成績はいかがですか？

昨年は4試合行い3勝1敗。3連勝した後に最後のタイトルマッチで負ける、という結果でした。そのときに感じたのが、いままで小手先のテクニックや経験値で勝っていたなということです。対戦競技なので、いままでは運よく勝てた時期だったのかなと思います。今後よりレベルアップするために、準備の年にしたいなと考えています。

Q：試合に向けての調整は大変ですか？

減量は少し大変ですね・・・。試合の前は練習の負荷も上がりますし、ストレスもかかります・・・。

Q：今の一番の目標はなんですか？

3年以内の保護犬カフェを開くことが一番の目標です。やはり競技現役中にスタートすることに意味があると思っているので、3年以内を目指しています。そのためには自身の知名度も必要だと思っているので、知ってもらうために色々なことに取り組んでいます。保護犬の活動と格闘技の活動を掛け合わせて、もっと広めていきたいです。

Q：最近の保護犬の活動はどんなことをしていますか？

去年の7月に新しい家族を迎えました。また、正社員になって収入も増えたことで、競技活動費を確保しながらでも少し余裕が出るようになり、その分寄付金を増やせるようになりました。5年間で（寄付金は）120万円くらいだと思います。今後も寄付を続けながら、カフェ経営の目標に向けてコツコツと準備をしていこうと思います！

イベントに参加している瀬川さんと愛犬のファインくん

Q：試合へのモチベーションはなんですか？

仕事や活動だけでなく、競技を通して有名になりたいと思っています。コロナが明けてからは色々なことが仕切り直しになり、試合もいつ組んでもらえるかも分からない状況です。ゼロからのスタートという感じなので、今は準備の時期だと思います。自分の活動をもっともっと広めたいので、目標達成のためにも、試合でもっと有名になりたいです。
また、実は先日父親が亡くなりました。その父親とは生前あまり連絡を取っておらず、そのことを本当に後悔しました。また会える保障は常に無いんだと気づかされ、もっと今の人間関係を大切にしたり、コミュニケーションをとることを意識したりを心掛けています。仕事を頑張っていた父親だったので、改めて尊敬と感謝の気持ちでいっぱいですね。頑張っていた父のように、僕は仕事と競技と保護犬活動を全力で取り組もうと思っています！

まとめ（取材後記）

前回から働き方が変化し、正社員となった瀬川さんの取材をさせていただきました。正社員となり、勤務時間・内容が変化したことからハードになった部分もあるかと思いますが、ご自身で練習について工夫されたり、勤務時間の交渉をしたりしながらも、目標を達成するために努力されています。
取材にご協力いただきありがとうございました！