アスリートインタビュー

中山 昂平選手(陸上競技・三段跳び)

渡辺パイプ株式会社所属

こんにちは!渡邉ひかるです。
紹介でつながる『アスリートリレーインタビュー』
今回は、前回の墨訓熙選手よりご紹介いただいた中山 昂平選手にインタビューさせていただきました!
また、渡辺パイプ株式会社の広報の井上さんにもご参加いただき、デュアルキャリア採用や中山選手をはじめ所属する4名のアスリートについてご質問させていただきました。企業目線でのデュアルキャリアもぜひ知っていただければと思います!

目次

中山 昂平選手
渡辺パイプ株式会社
陸上競技(三段跳び)

プロフィール

小学校4年生から陸上競技を始め、6年生時に走り幅跳びに出場し初の全国大会へ出場。
その後も成績を伸ばし大学院を卒業後、アスナビを通じ渡辺パイプ株式会社(以下渡辺パイプ)へ入社されました。

主な戦績

高校
2年 日本ユース陸上競技選手権大会 6位
3年 全国高等学校総合体育大会 5位
   国民体育大会 7位

大学
3年 学生個人選手権 3位
4年 全日本インカレ 2位
日本選手権 8位
大学院
2年 織田幹雄記念 3位
   日本選手権 5位
   全日本インカレ 優勝

社会人
2年目 日本選手権 3位
    全日本実業団 3位
3年目 日本選手権 5位
    Denka Athletics challenge Cup2021 2位
現在はアキレス腱周辺の怪我からの復活のため日々努力されています🔥

雇用形態やアスリート社員の採用について

Q:普段のスケジュール・仕事内容を簡単に教えてください。

中山選手平日3日間、8時半から12時まで出勤しています。
仕事の内容としては、データ入力作業や実績表の作成などを行っています。

中山選手所属の「渡辺パイプ株式会社」についてはこちらをご覧ください!
https://www.sedia-system.co.jp/

Q:渡辺パイプには中山選手の他にも4名所属しているとのことですが、仕事内容は全員同じなのでしょうか?

井上さんいえ、それぞれ仕事内容も配属部署もバラバラです。中山選手は東関東支店に所属しております。他の選手は営業部や人事部などに配属されており、それぞれの仕事をこなしている形です。弊社ではアスリートを社員として採用しているので、所属アスリートたちがキャリアをどのように積んでいけるかを考え、意図的に全員が固まらないようバラバラに配属しています。

Q:採用する選手のポイントはありますか?

井上さん競技の実績も勿論見ますが、いわゆる引退後のセカンドキャリアでも弊社で働き、社員として活躍してくれそうかという観点を大事にして採用をしています。アスリートとして活躍する期間よりも、その後の社会人生活の方がずっと長いですから、この点は大事にしています。

Q:一方で中山選手は就活時、将来についてどのように考えていたのでしょうか?

中山選手もちろん競技を続けたいという点は一番の軸でした。しかし長い目で見たときに競技ができる時間は限られており、「(引退は)30歳前後かな」と考えていたので、セカンドキャリアを見据えて就活を進めていました

Q:井上さんからみて、中山選手の仕事ぶりはいかがでしょうか?

井上さん私は配属先が違うため直接見ているわけではありませんが、中山の所属する部署の方と何度か打ち合わせをしていて、真面目にコツコツ仕事をこなしていると聞いております!笑

中山選手の競技・仕事への向き合い方

Q:中山選手は、お仕事に対してはどのようなモチベーションを持っていますか?

中山選手周りの方の役に立ちたいと思いながら日々の業務に取り組んでいます。助かったよと言ってもらえるとやはり嬉しいです。会社の方たちとは競技の話もしますが、競技以外の部分でもコミュニケーションを取れるということはモチベーションに繋がっています。

Q:では、競技に対してはどのようなを持っていますか?

中山選手:4年間更新できていない自己ベストを更新することが一番のモチベーションです。現状の成績で日本代表になることは難しいため、日本選手権でメダルを獲得したいです。数年前に日本選手権でメダルを獲得できた時に、家族や親戚はもちろん、会社の方々もすごく喜んでくれました。またその笑顔を見たいというのもモチベーションの1つです。

仕事でも競技でも「自分のために」というより「誰かのために」と思うことが多いそうです。

Q:中山選手が仕事、競技においてそれぞれ大切にしていることはありますか?

中山選手双方に共通していることは、しっかりと目的を持って実行することです。日常的な練習でも日々の仕事でも、なにも考えずにできてしまうことも多々ありますが、そこからミスが起きてしまうと思っています。練習前のストレッチや仕事での単純作業でも、目的を持って行うことを徹底しています。また、競技も仕事も何かしら双方に活かせる要素があると思うので、そういった面も考えながら目的を持って実施するようにしています。

Q:競技で培ったことが仕事に活きる場面はありますか?

中山選手:目標達成に向けて逆算して考えることができる計画力はすごく活きていると思います。今自分が行っている業務だけでなく、営業等の社員さんの仕事を見ていてもそれはよく感じます。

Q:デュアルキャリアで結果を出すために意識していることはありますか?

中山選手:応援される選手になることです。時短勤務をしているため、仕事を終えて練習に向かう時に「いってらっしゃい」「頑張ってね」と気持ちよく言ってもらえるような関係づくりができたらと思っています。実際に試合に出場した際は部署の方々だけでなく違う支店の社員の方から「テレビで見たよ!」と応援メッセージを頂いたことがあり、すごく嬉しかったです。

Q:最近のグッドなニュースを教えてください!

中山選手競技に関してのグッドなニュースは、怪我の状況が良くなり痛み無く練習できており、怪我をする前より身体の状態が良いことです。仕事では、やはりお手伝いした際に「ありがとう」とか、「助かりました」と言ってもらえたことが少しでも役に立てていると実感でき嬉しいです。

Q:アスリート社員ならではのプロジェクトを担当しているそうですね!

中山選手CSR活動として、耕作放棄地という放置された田畑を再生するプロジェクトに参加しています。アスリート社員も参加させてもらっているのですが、そこに協力してくれた子供たちにかけっこ教室をしたり一緒に遊んだりしたのがとても楽しかったですし、アスリート社員ならではの仕事ができ嬉しかったです。
また、社員の家族、お子さんに向けたかけっこ教室を実施しました。アスリート社員の4名が講師となって実施したのですが、3年生~6年生の部門では私がメイン講師を担当しました。今回が初めての実施でしたが50名超の方にご参加いただき、大変盛り上がりました!

アスリート社員にしかできないお仕事もたくさん行われているのですね。

社員家族向けイベントにて参加者に指導する中山選手

採用する側から見たアスリート社員への期待

Q:アスリート雇用をする理由を教えてください。

井上さんやはり1つはアスリートを応援することで社員の一体感が生まれるからです。応援することで、一般の社員には生み出せない強い一体感を生み出せると思っています。もう1つは、アスリートのセカンドキャリア問題に対し、少しでもなにかできないかという想いです。アスリートのセカンドキャリアという社会課題に対して、一つの解決策になれば良いなと思っています。

Q:アスリート社員に期待していることはありますか?

井上さん現役の間ももちろんですが、競技引退後も、競技で培った能力を活かして活躍してほしいです。アスリートは目標達成に向け計画を立て、その計画に沿ってステップを着実に登っていく能力がとても高いと感じています。例えば引退後、仕事に対しての目標が課せられた際にもすぐに活かせる能力ですし、私の経験則ではそういった能力を持っている人材が活躍してくれることが多いです。そういったところに期待していますね。

採用する側からの貴重なご意見ありがとうございました!

中山選手の意気込み

Q:最後に中山選手の今後の目標を教えてください!

中山選手:日本代表になることが一番の夢です。ずっと応援してくれている方々に結果で恩返ししたいと思います。また、アスリート社員の役割の1つである、会社の看板として広く知ってもらうということができるのではないかと思います。そのためにはまず日本選手権でメダルを取り、自己ベストを更新することが最低限必要になります。

取材後記

今回は渡辺パイプ株式会社の中山 昂平選手にインタビューさせていただきました。お仕事、競技への向き合い方から中山選手の真面目さ、真摯さをたくさん感じるインタビューでした。アスリート社員としての強みを最大限に活かし、デュアルキャリアでもセカンドキャリアでもご活躍されるのではないかと思います。渡辺パイプ所属アスリートの皆さんの今後のご活躍も楽しみにしています!
取材にご協力いただきありがとうございました!

アスリートインタビューの関連記事

その他のカテゴリの記事