アスリートインタビュー

デュアルキャリアアスリート髙橋滉也選手の推進力とは?

クリアソン新宿所属

こんにちは!渡邉ひかるです。
紹介でつながる『アスリートリレーインタビュー』今回は、クリアソン新宿所属の髙橋滉也選手にインタビューしました!

髙橋滉也選手
クリアソン新宿所属
サッカー

プロフィール

新卒でマイナビに入社。主に新卒の就活をサポートする就職情報事業本部で現在まで勤務。
サッカーでは高校時に全国大会ベスト16進出。大学時は部活動でプレーし、卒業後は現在所属チームのクリアソン新宿へ加入。仕事後に練習をしたり、日程調整をしてリーグ戦の試合などにも出場したりし、今年でデュアルキャリア5年目となる。

Q:普段のスケジュール・仕事内容を教えてください。

仕事内容等によって変則的になる時もありますが、基本的には9時15分に出社し、大体16時頃に練習に向かいます。練習を17時~19時頃まで行い、仕事が残っている時はまた仕事に戻って21時頃まで勤務しています。

Q:新卒の頃からこの働き方なのでしょうか?

昨年からです。3年目までは関東リーグで、サッカーをしていることを上司に伝えているくらいでした。それでも業務に支障がなかったため、一般の社員と同様の時間で働いていました。そこから4年目にJFLに昇格することができ、土日の試合のために前泊をすることも増え、業務に影響が出てしまうようになったため、上司に相談し現在の働き方ができるようになりました。

Q:デュアルキャリアを始めたきっかけを教えてください。

実は就活をしているタイミングではデュアルキャリアやサッカーを継続することは考えていませんでした。大学生の時に「プロを目指せないな」と感じたタイミングで一般の就活をしており、その時に内定を頂いていたのでマイナビに入社することを決めました。その後、数カ月間はサッカーから離れていましたが、「やっぱりサッカーをやりたい!」という気持ちが出てきて、以前から友達に聞いていたクリアソン新宿を紹介してもらい加入しました。僕が加入した時には関東二部に所属しておりましたが、そこからどんどんとチームが強くなりカテゴリーも上がっていったので、結果的にマイナビで働きながらサッカーをするデュアルキャリアをすることになったという流れなんです。今の状況になるとは、当時は考えてもいなかったので自分でもびっくりしています!笑

Q:会社を辞めてサッカーに専念することは考えなかったのでしょうか?

少し考えたこともありました。一方で、マイナビでデュアルキャリアができるのであればその道を開拓したいなとも思いました。サッカーをいつまでやるか分からないですし、サッカーに全振りしてしまうイメージもあまりわかなかったです。あとは、マイナビの仲間や先輩方が好きだったことも辞めなかった理由の一つです。



デュアルキャリアについて

Q:髙橋さんが感じているデュアルキャリアのメリットを教えてください。

メリットは、仕事もサッカーも本気でやっているからこそ、どちらにも結果にコミットできるという点です。両立していると時間の使い方や練習・仕事の1つ1つをより丁寧にこなす意識が強くなるので、メリハリをつけて取り組むことができます。
また、仕事と競技の2つのコミュニティに属しているという点もメリットに感じています。どちらかに所属しているだけでは知れないことを知れたり、色々な経験をしている人と話せたりするので、そんな人たちの考えを聞けるのは双方にプラスになります。

Q:コミュニティが増える事で、具体的にどんな相乗効果を感じていますか?

サッカーは得点を決めるために、チーム全員が協力します。そのために試合の場だけでなく練習やミーティングの段階からたくさん話し合います。その繋がりや関わり方は仕事でも同じで、お客様の採用を成功させるというゴールに向かって、メンバー同士で内容のすり合わせや伝え方の工夫などをみんなで協力しながら考えます。仕事もサッカーもチームで動くので、どちらも繋がっているなと感じます。とくに仕事の方は目標達成や課題解決の能力が高いメンバーが多いので、それを学びにサッカーに活かすこともできています。

Q:一方で、髙橋さんが感じているデュアルキャリアの課題を教えてください。

課題に感じているのは、やはり時間の部分になります。仕方ない部分でもありますが、サッカーのレベルが上がると練習時間もハードになるので、その分仕事をする時間は減ってしまいます。将来、サッカーを辞めた時のことを考えると、周りと比べて仕事での経験値が低くなってしまうのではと焦ることもあります。競技を引退していざ仕事だけをするとなった時に、しっかりと評価をしてもらえるような結果を出せるのかなと不安にもなります。両立が上手くいっている時もありつつ、それが継続できるのか…と思う時もありますね。

ただ、デュアルキャリアを始めたタイミングでは、時間の使い方も今ほど上手くなかったと思います。実際に経験していく中で、どうしたら使える時間を増やせるか、効率よくできるかを意識するようになり、優先順位をつけることでだんだんと上手くなってきたと思います。時には周りを頼って、その分、他の部分で恩返しをすることもできるようになりました。そうやって色々工夫して、目の前の課題を解決できるように日々取り組んでいます。

Q:サッカーを経験していて良かったと思うことはありますか?

協調性や利他の精神等が身に付いたことかなと思います。
「誰かのために」という感情はスポーツを通じて芽生えたものだと思っていて、その気持ちは仕事においてもとても大切です。ひとりよがりではダメですし、そんな状態で結果を出したとしてもあまりよく思われないので、チームスポーツをしていて良かったなと思います。
目標に向かって努力できるという点もスポーツを通じて身に付いたもので、会社から与えられた目標をどのように達成するか道筋を立てて考える事ができるのは、スポーツで常に考えていた経験があるからだと思います。また、その目標を他人ごとにせずに向き合えるのも、スポーツ経験が活きていると思います。

Q:デュアルキャリアを頑張るモチベーションは何ですか?

1つは、サッカーが好きなことです。周りの方からは「きつそう」とか「すごいね」とか言われますが、自分ではそういう感覚は無いです。自分が「サッカーが好き」だからやっていますし、デュアルキャリアをすごく楽しめています。また、JFLからJ3に昇格の可能性があるチーム状況なので、そこもモチベーションの1つです。「Jリーガーがデュアルキャリアを体現する」ってインパクトでかいと思うので!(笑)
もう1つは、反骨精神のような気持ちです。仕事が疎かになったとき「サッカーやってるからでしょ」と思われても仕方ないですし、サッカーが疎かになってしまうと「サッカーだけに専念したらいいんじゃない?」と思われても仕方ないです。そう思われたくないという気持ちもモチベーションになっています。何かを言い訳にして辞めてしまうのではなく、「両立してるのに双方で結果が出ていてすごい!かっこいい!」と言われるように頑張りたいですね。
そんな僕を見て、デュアルキャリアが広まったり、デュアルキャリアをする人が増えたりしたらいいなと思います。「こんな競技継続の方法もあるのか」って知ってほしいです。

Q:デュアルキャリアをする上で大切にしていることはなんですか?

どちらも妥協しないことです。先ほどもお話したように、どちらかを言い訳にして妥協するのってかっこ悪いなと思いますし、1つ手を抜くと双方で中途半端になると思います。どちらも全力でやることでもっとモチベーションが上がって、もっとやらなきゃと思えます。とはいってもすごく忙しくて大変な時期もあるので、どうしてもきついときは「なんでデュアルキャリアをしているのか?」と立ち返って初心に戻るようにしています。その想いが、もうひと踏ん張りできる原動力です。

Q:今後の目標を教えてください。

まずはJ3に昇格して、マイナビ社員としてJリーガーになること。そしてデュアルキャリアの認知拡大です。サッカーでも仕事でも結果を出して、今すぐデュアルキャリアを始めたい人にも、これからキャリアを選択する学生にも、1つの選択肢にデュアルキャリアを入れてもらえるように、認知が広まると良いなと思っています。そうすることで続けられる選手が増えてサッカーやスポーツ全体が盛り上がってほしいです。

Q:キャリアに悩む学生へメッセージをお願いします!

初めから、すべてを高いレベルを突き詰めていくのは大変だと思いますが、まずは競技の部分で突き抜けるために努力をしてほしいです。そして進路やキャリアを考える上で、競技継続の道を自分で閉ざさないでほしいなと思います。僕も1度は諦めた側でしたし、もちろん残業が多くてきつい時もありますが、今はとても充実していますし、やっていて良かったな、楽しいなと日々感じています。競技継続の方法は探せばいくつかあると思いますし、周りの人を頼ったり、マイナビアスリートキャリアを利用したりもできます。ただ漠然とした理由だけで、自分の可能性を諦めないでほしいです。

まとめ(取材後記)


今回はクリアソン新宿所属の髙橋滉也選手にインタビューさせていただきました。サッカーと仕事どちらも妥協せず、大変な時も周りを頼ったり、マインドセットをしたりして、最善の方法を模索している姿は、素晴らしいと思いました。その姿はチームやサッカー、そしてスポーツ全体を盛り上げたいという想いや、キャリアの選択肢の1つとしてデュアルキャリアが当たり前になってほしいという想いが反映されていると思います。デュアルキャリアを体現され、これからも双方でのご活躍を応援しています!取材にご協力いただきありがとうございました!

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