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ジョハリの窓で自己分析はどうやる?分析方法から就活への活用まで徹底解説

自己分析を行うフレームワークの1つに「ジョハリの窓」があります。この記事では、基本的なジョハリの窓の作り方や、自己分析に活かすポイントを解説していきます。

ジョハリの窓とは

ジョハリの窓とは何か?
ジョハリの窓とは、自分が認識している性格と他人から認識されている性格の間のギャップを可視化するためのフレームワークです。自分は自分自身のことをどのように認識しているのか、他人からはどのように見られているのかを複数質問に答える(答えてもらう)ことによって明らかにしていきます。

ジョハリの窓の考え方

ジョハリの窓では、19項目の質問に対し、自分自身の認識を整理していきます。紙やアプリで台紙を作り、整理していきましょう。質問内容は自分自身と他の人に実施し、自分から見える自分と他者から見える自分を整理・比較します。

【質問項目】

  • 頭が良い
  • 発想力がある
  • 段取り力がある
  • 向上心がある
  • 行動力がある
  • 表現が豊か
  • 話し上手
  • 聞き上手
  • 親切心がある
  • リーダー資質がある
  • 空気が読める
  • 情報通
  • 根性がある
  • 責任感がある
  • プライドが高い
  • 自信家
  • 頑固である
  • 真面目
  • 慎重である


集めた回答は4象限に分類していきます。
ジョハリの窓の考え方を図で解説
===4つの分類===
開放の窓
自分と他者の認識が合致している部分。
この項目が多い人ほど自己開示が得意で、自身のことをしっかりと伝えられていると言えます。

秘密の窓
自分は知っているが他人には知られていない部分。
意図的に隠している場合を除き、この項目が多い人は自己表現を工夫し開放の窓を広げると自己開示を進めることができます。

盲点の窓
自分は認識できていない他者のみが知っている部分。
この項目が多い人は自己理解が低く、自身のスキルや価値観を活かすことができない可能性があるため、結果をもとに自己分析をすることが重要です。

未知の窓
自分も他者も知らない部分。
これから改善余地のある項目でもあるため、この項目に割り振られるものを少なくしていくことが大切です。
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ジョハリの窓で自己分析をするメリット

自己分析にジョハリの窓を活用するメリット
ジョハリの窓を活用することで就活で重要となる他己分析を行うことができます。ではこのジョハリの窓を自己分析に活用することにどのようなメリットがあるのでしょうか?ここからは自己分析でジョハリの窓を利用するメリットを紹介します。

自己認識のズレを明確にできる

ジョハリの窓では共通の質問に答えることで認識のズレを洗い出すことができます。認識のズレをそのままにしてしまうと自分が思っている強みがうまく伝わらない可能性があるだけでなく、初対面のイメージと強みが合っていない場合マイナスな印象になってしまいます。ジョハリの窓を活用することで周りから自分がどのように見えているのかを把握することができ、自己認識とのギャップを明確にすることができます。

新しい自分に出会える

ジョハリの窓では他者との認識のギャップを明確にできるだけでなく、新たな自分の一面を見つけることが可能です。「他人は分かっているが自分は知らないこと(盲点の窓)」は自己分析だけだと見つけることが難しい側面と言えます。また、自分に足りない部分や欠点となる部分も見つかるため、就活での対策ポイントを押さえることができます。

ジョハリの窓の進め方

ジョハリの窓の作り方を解説
自己分析にジョハリの窓を活用するメリットについて解説しました。ここからはジョハリの窓を実践する方法について紹介していきます。

協力してくれる人と用具を準備する

ジョハリの窓では、自分と他者の認識を照らし合わせる分析方法であり、協力してくれる人が必要となります。数人(3~8人程度)に協力をお願いすることで偏った結果になることを防ぐことができます。また、回答をまとめるための用紙やあらかじめ質問をまとめた用紙を準備しておくと、スムーズに回答を集めることができます。

質問には素直に回答してもらう

協力してくれる人が見つかった後は、実際に質問へ回答してもらいます。目的は自己認識と他者からの見え方の相違点を探ることであるため、回答に影響を与えないためにも回答中はお互いの回答を共有しないようにしましょう。
また、分析をより正確にするために、相手側が気を遣わずに素直に回答できるよう、配慮して進めるようにしましょう。

回答結果をまとめる

自分の回答と知人が答えた回答が出揃った後は、それらをジョハリの窓の4象限に分類していきます。
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開放の窓:自分も他者も「はい」と答えた項目
秘密の窓:自分は「はい」、他者は「いいえ」と答えた項目
盲点の窓:自分は「いいえ」、他者は「はい」と答えた項目
未知の窓:自分も他者も「いいえ」と答えた項目
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完成したジョハリの窓を俯瞰する

作成したジョハリの窓を俯瞰し、どれだけ自己認識ができているかを把握します。特に、秘密の窓に分類されている項目を自己PRのアピールポイントに使用している場合、面接での印象との齟齬が生まれる可能性があるため注意が必要です。

ジョハリの窓を活用したAさんの事例

ここからは自己分析でジョハリの窓を活用したAさんの事例を紹介します。ジョハリの窓を就活にどのように活かせるかについてイメージをしてみましょう。

Aさんのジョハリの窓

Aさんは知人に協力してもらいこのようなジョハリの窓を完成させました。
ジョハリの窓の事例紹介

分析と就活への活かし方

ジョハリの窓の結果を基に分析を行った結果、以下のようなトピックにまとめることができました。
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開放の窓:向上心や行動力などの自主性が共通認識となっている
秘密の窓:会話が一方通行にならないよう気をつける必要あり
盲点の窓:段取り力やリーダー資質から、自覚していないリーダーシップがある
未知の窓:考えに柔軟性がある
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「開放の窓」や「未知の窓」に分類された項目は、自己認識と他者からの見え方が合致しているため、自己PRで強くアピールすることができます。
Aさんの場合、自主性を自己PRの強みとし、入社後に直面するであろう課題に対しても自力で考え解決する姿勢をアピールすることにしました。
※「未知の窓」の場合は"当てはまらない”という点が合致している認識

ジョハリの窓を作る際のポイントと注意点

ジョハリの窓を作る際のポイントと注意点
いかがでしょうか?ここまではジョハリの窓の実践方法や事例を紹介してきました。ここからはジョハリの窓を実践する際に意識したいポイントを紹介します。

依頼する相手によって結果が変わる

ジョハリの窓は他者からの見え方を反映するものであり、その人との関係性で結果が変わることがあります。自分のことを全く知らない人に頼んでも有意義な回答を得られない可能性があるため、関係値のある人に頼むようにしましょう。また、率直な意見を言うことが苦手な人にお願いすると、本音での回答を集められないこともあります。偏った回答のみにならないよう、依頼人数や誰に依頼するかに注意しましょう。

結果は確実ではない

ジョハリの窓は他者からどのように見られているかを把握するためのフォーマットであり、相手によって結果が変わることが前提となります。自分が想像していた自分と異なる結果が出ることもありますが、結果に対して一喜一憂するのではなく、どうすれば乖離を埋めることができるのかポジティブに考えることが重要です。

まとめ

ジョハリの窓は自己分析を行うための1つの手法であり、活用することで他者からどう見られているかを理解することができます。ジョハリの窓を用いることにより、自身の強みを再確認できるだけでなく、自己認識とのギャップを把握しておくことで選考対策に活かすことも可能となります。ジョハリの窓の他にも自己分析で活躍するフレームワークは多くあるため、積極的に活用してみましょう。

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