部活動も取り組みながら、
効率よく就活をしたい
- トップページ
- アスリートキャリアキャリアプラス
- すごいぞ、アスリート
- 「今」しかできないことを大事に。自分の選択した道を正解に。
「今」しかできないことを大事に。自分の選択した道を正解に。
![](https://images.microcms-assets.io/assets/6353dc8aff9a4076b7540e2665a27375/183434cdc735453cbb1650361ef9c08e/%E5%B2%B3%E9%87%8E%E3%81%95%E3%82%93%E6%98%9F%E3%81%95%E3%82%93%E5%BE%8C%E7%B7%A8.png?fm=webp)
ラウンドネットという競技で現役で活躍されながら、フリーランスでのお仕事もされている、いわゆる"デュアルキャリア"を行う岳野 春菜(たけの はるな)さん、星 寿奈(ほし じゅな)さんにインタビューしました。
(1)ペア解消という選択。競技と真正面で向き合ったからこそ下した決断
(2)「今」しかできないことを大事に。自分の選択した道を正解に。★今回はこちら
それぞれの環境に合ったフリーランスとしての働き方
─フリーランスという今の働き方を選んだワケを教えてください。
岳野さん)
私は元々、普通の会社員として働いていましたが、学生の時から自分のやりたいことは全て諦めたくないし、妥協もしたくない性格だったので、自分で力をつけて全てを楽しめる働き方が自分には合っていると思っていました。なので、会社員として働いている当時から、将来的にフリーランスになるという目標を置いていましたね。2020年から無事にフリーランスとして独立して生計を立てていますが、仕事の内容自体は会社員時代とほぼ変わっていません。
星さん)
私も最初は岳ちゃんと同じで、会社員として働いていました。岳ちゃんと違って、私は元々フリーランスとして働くという選択肢はありませんでしたが、メンタルバランスを崩していた時期があり、組織に属して働く以外の働き方を探していたんです。その時期とラウンドネットが生活の軸になってきたフェーズが重なり、働き方を会社員からフリーランスに移行することに決めました。身近にフリーランスとして活躍している岳ちゃんもいたので、フリーランスになることへの不安はなかったですね。
─おふたりとも自分に合う働き方を確立されていて素敵です。おふたりの仕事に対するモチベーションの保ち方・やりがいを教えてください。
岳野さん)
変わり続けることとチャレンジすることは継続するようにしています。社会人になってから、変化に対する怖さよりも変わらないことに対する怖さの方が大きくなりました。
また、私は変化がないと退屈してしまうタイプなので、モチベーションを保つことが難しいなと感じたタイミングで何かにチャレンジすることにしています。
星さん)
私は、自身の仕事が誰かのためになっていると実感できる瞬間にやりがいを感じています。
今はプロジェクトを3つ掛け持ちしているので、その人・その仕事にかける時間が物理的に限られてきてしまいます。限られた時間の中で、それぞれに対してやること・できること、そしてその目的を明確にすることで、自分は誰に対してこの想いを還元したいのか・誰の何のためにこの役割を担いたいのかが分かるようになります。それが仕事をする上での原動力になるので、自分の中では常に心掛けるようにしています。
―仕事と競技を両立する中で、大事にしていることはありますか?
岳野さん)
体調面と優先順位付けは特に意識しています。
今までは1つのことに没頭しすぎると、他のことが見えなくなって自分の体調管理がきちんとできていませんでした。競技を本格的に始めるようになってからは、心身のコンディションの重要性を実感するようになり、睡眠も食事もこだわるように意識しています。それに比例して自然と仕事のパフォーマンスも上がってきているので、引き続き大事にしていきたい考え方です。
星さん)
たしかに。私も優先順位付けは大事にしています。「今しかできないこと」を優先的に実行していけるような判断を心がけています。仕事や競技に限らず、健康面などのバランスも総じて考えながら、どれが「今しかできないこと」なのか、様々なことを滞りなく実行していく上で最も優先すべきことは何なのか、一度しっかり立ち止まって判断することを大事にしています。
スポーツ経験がもたらしてくれた、それぞれの強み
―今までご経験されたスポーツと仕事に、共通して活きているチカラはありますか?
岳野さん)
「目標達成力」と「コンディショニング力」です。
こうなりたいという思い描いた目標と、それに合わせて自分のコンディションをどう調整していくかは、スポーツと仕事の両方に共通するプラスのチカラだと思います。
星さん)
私は「セルフマネジメント力」だと思います。
達成したい目標に対してどういう風に自分をコントロールしていくか、どうプランニングできるかを考える前に、一度自分と向き合って見つめ直すと、足りていない部分や改善点が細分化されて可視化できるようになります。これは競技面・仕事面の両方に活きているなと感じます。
―それらのチカラがついたきっかけ、より強くなったターニングポイントはありますか?
岳野さん)
コンディショニング力は、競技をはじめて半年後に太ももを痛めたのがきっかけで意識するようになりました。どうすれば疲れを溜めずにいいパフォーマンスを出せるようになるか、鍼灸師さんのお力を借りて、日ごろのケアの大切さを自ら勉強するようになり、今では身体のケアは大方自分でできるようになりました。
星さん)
私の方はというと、元々できないことにフォーカスを当ててマイナス点をつけがちだったので、自分との向き合い方が課題でした。ラウンドネットという競技を通して、自分は今どういう状態で、何が足りていなくて、どんなことをするべきか・・・、というように自分のやるべきことを細分化できるようになりました。また、自分の持ち味はここだからそれ以外の足りないところはペアのチカラを借りようとか、そういった周りを頼る考え方にシフトできるようにもなりました。
今は競技に関しても仕事に関しても、自然と自分が得意な役割や業務が多くなっていっているので、目の付け所の変化を実感しています。
岳野さん)
自分と向き合うって簡単なようで難しいよね。どうしてもマイナスな部分を引き摺ってしまうよね…。足りない部分はペアに頼りながらバランスを図っていくことも、この競技の魅力だと思います!
スポーツがもたらす「広がり」と「出会い」の価値
―おふたりにとってスポーツの価値とは?
岳野さん)
「世界が広がること」だと思います。
競技の世界は年齢や肩書に差がなく、プレイヤーとして出会うことができます。
国を超えて同じ競技ができることもそうですし、特にマイナースポーツは仲間意識のような繋がりをもたらしてくれる素敵なものだと思います。
星さん)
そうだね。ラウンドネットに出会ってから日本問わず本当に色んな人たちに出会えた!
それこそ先ほど岳ちゃんのコンディショニング力の話で挙がった鍼灸師さんなんですが、元々は岳ちゃんの友人で、私も岳ちゃんに紹介してもらい普段からメンテナンスをしてもらっていました。そして私たちが企画したラウンドネットのイベントに参加してくれたことがきっかけで、今回の世界大会では日本チームのトレーナーとして帯同してくれることが決まったので、本当にご縁や繋がりに恵まれているなあと実感します。
岳野さん)
本当にプレーヤーだけでなく支えてくれる周りの皆さんが仲間って感じがするよね。仲間の輪が広がることって本当に素敵なことだと思う!
星さん)
私が思うスポーツの価値は「色んな選択肢に出会えること」だと思っています。
自分のライフステージの中で、様々な選択肢を持つことは自分自身が『楽』に過ごすことに繋がると思うんですよね。一度しかない人生ですし、少ない選択肢に囚われるのではなく、スポーツを通して色んな選択肢と出会えるということはかけがえのない価値に繋がると思います。
デュアルキャリアを体現する女性として進化していく二人
―ライフステージが変わっていく中で、大事にしている考え方はありますか?
岳野さん)
ライフステージに関わらず、今しかできないことは絶対あると思っています。
限られた時間の中で選択したからこそ、今は自分が選択したことを信じて全力で楽しみたいという気持ちが強いです。
女性アスリートとしてライフステージに悩むことも出てくると思いますが、固定概念や多数派の考えに臆することなく、自分に正直に様々なことに挑戦し続けていきたいです。
星さん)
私も自分の人生だからこそ、“今、何を優先したいか”を考えて動いていきたいなと思っています。もちろんどんな選択をするにしても大変なことはあると思っていますが、初めからできないと決めつけるのではなく、様々な選択肢に出会うこと、自分で選ぶこと優先して、大事にしていきたいです。
―「今を大事にすること」がおふたりの共通点ですね。その“今”のために普段から心掛けていることは?
星さん)
私は選んだことを正解にしていくマインドを大事にしています。
自分を信じて、今しかできないことをやっている自分を正解にできるようなマインドを保ち、行動するように意識しています。
岳野さん)
そうだよね。自分に正直であることは本当に大事。
私も自分の感情や感覚には正直で在り続けることを大事にしています。
社会や世間の流れに流されず、「自分」を持ち続けることは大切だと思っています。
二人から見たラウンドネットや自身の未来
―おふたりが考える今後のラウンドネットの展望を教えてください。
星さん)
まずは競技人口を増やしたいと思っています。部活動として確立するくらいの立ち位置になってくれると嬉しいです。
またラウンドネットは老若男女楽しめるスポーツなので、競技としてだけではなく、運動習慣づくりや子供たちの遊ぶ環境づくり、ご高齢の方のコミュニティを生むスポーツとしてなど、新たな立ち位置を築いていければと思っています。
―おふたり個々人の今後の展望は?
岳野さん)
選手としては、アジア1位になれるようにこれからも頑張り続けたいです。
一人の社会人女性としては、ずっと楽しそうな大人で在り続けたいと思っています。自分のやりたいことは全て諦めず、妥協しない選択でこんな風に楽しく人生送れるよ!ということを体現できるような人になっていきたいですね。
星さん)
私は、競技面では若手選手の競技環境づくりに貢献したいと考えています。
私たちのようなデュアルキャリアとしての道も浸透させていきたいですし、サポートできるような立ち回りができればと思っています。
また、競技を通して社会課題に関わっていきたいです。選手である以上、競技の内側のことだけに目がいきがちですが、競技を取り巻く環境や様々な課題に対して、何かプラスのアプローチをしていきたいです。
―最後に読者にメッセージ
岳野さん)
『この年齢でこうすべき』みたいな固定概念は、どの年齢になってもあると思います。
そのしがらみに囚われるのではなく、自分の想いに素直になり、実現したいことに向かって自分の足で向かっていけば、必ず納得のいく結果につながると信じています。私もまだまだやりたいことは沢山ありますし、これからも妥協せず頑張っていきますので、一緒に歩んでいきましょう!
星さん)
スポーツを通して学んだスキルや経験はかけがえのないものですし、それは自分自身にとって唯一無二のストロングポイントだと思います。経験とスキルはすでに十分あると思うので、ぜひ自信を持ってください。自分を信じて選択を広げ、決めた道や軸を正解にしていけるよう、私も皆さんの選択を応援しています!
編集後記
前編・後編に渡ってラウンドネットプレーヤーとして活躍されている岳野春菜さんと星寿奈さんにインタビューさせていただきました。
「今」しかできないことに全力で、自分の選んだ道を正解にしていく岳野さんと星さん。
限られた時間の中で、仕事も競技も全力で取り組むおふたりの姿はとても力強く、輝いて見えました。
デュアルキャリアを目指すアスリートにとって、ひとつのモデルケースになっていくのでは、と感じるインタビューとなりました!
今後のご活躍も応援しています!インタビューにご協力いただき、有難うございました。
すごいぞ、アスリートの関連記事
その他のカテゴリの記事
- 【25卒】今から就活を始めても間に合う?基礎から内定までの道筋を解説就職・転職ノウハウ
- 【内定なく焦っている25卒向け】今からでも間に合う⁉内定獲得方法を解説!就職・転職ノウハウ
- 【開催レポート】第5回Kurasu オンリーワンのプロランナー川内優輝さん ~現状打破に必要な物事の捉え方~開催レポートスクール・セミナー関連
- 【全学年対象】インターンシップオンライン説明会開催決定!2024年11月11日(月)13時~開催スクール・セミナー関連
- 就活と部活の両立で両方ベストを出し切れたSさんの就活25卒 自転車競技 セカンドキャリア(体育会就活)就活体験談/体育会学生
- 「スポーツしかしてこなかった」という不安を乗り越えたYさんの就活25卒 陸上競技 セカンドキャリア(体育会就活)就活体験談/体育会学生
- 転職活動を前向きに楽しむ気持ちが内定獲得に繋がったHさんの体験談中途 サイクルロードレース セカンドキャリア転職体験談/セカンドキャリア
- サッカー×建設業界・営業Ⅰさん 中途採用転職体験談/セカンドキャリア
- MACA アスリートキャリア アンバサダー卒業!その他
- 「サッカーしか知らない人」には、なりたくなかった――(前編)元Jリーガー×トップ営業 磯村亮太インタビューその他
- 自らの競技の可能性を信じて環境を変える選択をしたKさん中途 陸上競技 デュアルキャリア就活体験談/デュアルキャリア
- 広がった選択肢の中で自分に合う企業と出会えたMさんの就活25卒 陸上競技 デュアルキャリア(体育会就活)就活体験談/デュアルキャリア