転職活動の企業研究でおさえたいポイントとコツ、情報の探し方

「企業研究」の目的って？なぜ重要なの？

「『企業研究』って重要とは聞くけど、そもそも何故重要なんだろう？」
「本当にやる意味あるの？」と思っている方、多いと思います。
「企業研究」のポイントやコツを解説していく前に、目的・意図から押さえていきましょう。

①企業の特徴を押さえるため

その企業の特徴や強み、競合他社に関する情報が曖昧なままでは、面接の場面でしっかりとした受け答えができず、マイナスな印象・評価に繋がりかねません。応募する・面接する企業がどんな特徴を持っていて、何に長けているのか、事前準備としてしっかり把握しておくことは非常に重要です。

②自分と企業のマッチ度を把握するため

転職活動において、自身が重要視しているポイントや転職で叶えたい点などが、その企業で叶えられるかを確認することは大切です。
自分の固定概念にとらわれず、様々な視点から、本当にその企業と自分がマッチするかどうかを考える必要があります。
また、この共通点やマッチしている部分は応募書類や面接でも入社意欲を強くアピールできる要素となるので、可能な範囲で念入りに企業について紐解いておきましょう。

企業研究を進めるうえでのポイント

「企業研究」の目的についてしっかり理解できたので、ここからはポイントやコツについて解説していきます。

タイミングは選考前がベスト

効率的に転職活動を進めたり、ミスマッチなどの観点も踏まえると、選考を始まる前の段階、どの企業に応募するかを検討する段階で企業研究を実施するようにしましょう。
事前に自分に合う企業を見定め、入社後のイメージなどもできると、面接や書類選考で自身をアピールしやすくなりますよ。

■内定獲得後に企業研究をする場合
意外と見落としがちですが、内定獲得後のタイミングでの企業研究をする場合もあります。
実際に内定をもらった後、入社するかどうかを判断するための企業研究です。
職場の雰囲気や業務内容、評価制度などを確認し、「本当にここに入社の意思を出しても問題ないか」を自己分析と照らし合わせて再確認しましょう。

企業研究は自己分析と掛け合わせて

一般的に志望動機は、自身のスキルや希望・価値観などと企業の価値観・業務内容において、共通する部分を書くことが多いです。

自己分析であらかじめ洗い出している 、
・転職するに至った理由
・今回の転職で叶えたいこと
・今後のキャリアプラン
などを企業研究をした結果と併せて確認することで、自分と企業の共通点を把握することができます。共通点が多いほど、ミスマッチが防げますし、企業へのアピールポイント（志望動機）へも繋がるはずです。上記3点だけではなく、様々な角度から自分と企業を見つめなおしてみましょう。

企業研究でおさえるべきポイント

では次に、企業研究を進めるにあたって、必ず押さえたい項目を紹介していきます。

理念や考え方、今後の事業展開について

仕事をするうえで一見、見落としがちな部分ではありますが、企業の価値観は重要です。
企業が掲げている理念、考え方が自分の価値観と合っているかを確認するようにしましょう。
その企業には掲げている理念・価値観に合う人が働いているはずです。「少し違うかも」と思った場合、入社後のミスマッチにつながる可能性もあるのでしっかり調べるようにしましょう。
また、任される仕事・事業が今後どのように展開されていくのかも併せて把握することで、自身のキャリアプランが描きやすくなります。

仕事内容や勤務条件について

例えば、任される業務内容、仕事の範囲、勤務、年収、休日休暇など、自身の希望している条件に合っているかを確認します。
また、競技と仕事を両立して働く、「デュアルキャリア」を希望する場合、現実的に競技と仕事の両立ができる条件かどうかの見極めは必要不可欠です。

競合他社との比較

面接では「どうして他社ではなくうちなのか？」と聞かれることも少なくありません。
求人の条件的な魅力もあるとは思いますが、企業や商品の強み、その企業独自の魅力なども調べて、話せるように準備をしておきましょう。
また、競合ではなくとも、選考を進める企業同士で比較することも転職をする上では重要です。
優先順位をつけながら選考を進めることでスムーズな転職活動にもつながるので、比較をするための企業研究もおすすめします。

企業に関する情報の集め方

企業情報を集める手段としては以下の方法があります。
限られた時間の中で行うものですので、全ての情報源から探し出すのではなく、必要に応じて手段を使い分けていきましょう。

■企業ホームページ

企業概要、企業理念、経営方針、サービス、社員の声など基本的な情報は全てここから入手できます。また、プレスリリースやIR情報も確認できるので、企業の今後の動きも把握することが可能です。

■求人票

企業ホームページよりも情報は限られますが、会社概要や事業内容を把握できます。また企業メッセージや募集要綱、社内制度なども簡潔に確認できます。

■新卒採用ページ

職場の雰囲気や実際の社員の声、風土などを確認したい場合は、中途採用ページよりも新卒採用ページを参考にしましょう。中途採用ページは職務内容や雇用における細かな情報がメインとなっているので、企業全体の雰囲気や特徴をおさえることができます。

■転職イベント

合同の転職イベントでは、複数の企業が出展しているため、情報を効率的に得ることができます。また、実際の社員と交流することができるので、リアルな情報を直接聞くことができます。「生の声を聞きたい」という方は、ぜひ参加を検討してみましょう。

■新聞、雑誌、ニュース

企業に関する最新のトピックスをいち早くキャッチできます。企業による主観的な情報ではなく、客観的な情報が記事となって掲載されているので、多角的な情報を収集する際におすすめです。

■口コミ

最近では口コミサイトが広く活用されています。現在勤めている人、過去に勤めていた人、選考を受けた人などの様々な視点での情報を得ることができます。
ただ、口コミサイトでは、過去に勤めていた人がマイナスな投稿をしている場合が多くあります。すべてを鵜呑みにするのではなく、参考程度にするようにしましょう。

■転職エージェント

転職エージェントから紹介された企業に関しては、アドバイザーから直接情報を得ることができます。また、エージェント経由でしか分からない企業情報や会社の雰囲気など、求人票にはない部分まで把握することができる場合があります。その企業と直接やりとりをしているアドバイザーが在籍しているので、企業の雰囲気や価値観、どんな人が働いているかなども、確認しやすいといえるでしょう。

まとめ

「企業研究」について目的からポイント・コツまで解説してきましたが、重要なのは企業と自分のマッチ度を把握しておくことです。
応募先の企業と自分との共通点を明確にしておけば、面接における不安も緩和されますし、根拠を持ったアピールもできます。
事前準備として「企業研究」は怠らず、限られた時間内で自分に合う方法を用いながらより効率的に調べ上げ、万全の状態で挑みましょう！

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