【開催レポート】第二回Kurasu~世界王者 “宮間あや” から学ぶ「プロフェッショナル」とは~

「Kurasu」の概要 

「Kurasu」とは

社会で活躍する諸先輩方のウェルビーイング（心身と社会的な健康）な暮らしからキャリアのエッセンスを得る教室です。
 
現役アスリートや元アスリートの方々をゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの話を深掘り。
ゲストの実体験を基に、キャリア形成の方法についてwebにてLIVE配信を行います。

＞＞「Kurasu」をもっと詳しく知りたい方は以下もチェック！
▼YouTube動画
https://youtu.be/LAIiMSqWGKc?si=S6fg8YF1HRlZdJbc
▼第一回Kurasu開催記事
https://athlete-career.mynavi.jp/athlete-career-plus/article/kurasu_1/

第二回のゲスト・テーマ・内容

開催日時：2023年9月25日（月）20時～21時

ゲスト：宮間あやさん

オブザーバー：磯村亮太

ファシリテーター：鍵圭亮
 

トークイベントの様子

―――プロフェッショナルとアマチュアの違い


※対談中の様子　宮間さん(下)・鍵(左)・磯村(右)
鍵：今回トークテーマである「プロフェッショナル」についてお伺いしたいのですが、宮間さんの中では、アマチュアとプロの差はどんなところにあると思いますか？

宮間：私自身は有り難いことに、アマチュア、ノンアマチュア、セミプロ、プロと色々と経験させてもらいましたが、自分自身の競技に対するマインドや想いはどの立場でも変わらなかったです。
ただ、プロは会社からお金をいただく又は、プレーする時間を提供してもらう立場になるので、自分が好きに使っていい時間、好きに使っていいものではなくなります。色んな方々のサポートがあってはじめてプロの選手として活動できる。私がプレーする裏側で、誰かが時間を犠牲にし、誰かがお金を払ってくれている。
だからこそ、プレーする上での「責任」というのは、明らかにアマチュアとプロでは違ったかなと思います。

鍵：なるほど。ありがとうございます！ちなみにプロとして意識していたこと、大切にされていたことがあれば教えてください！

宮間：やはり、プロフェッショナルである以上、絶対に大切にしなければいけないのは、応援してくださっている方、見てくださっている方に何かしら与えられる存在でないといけないということ。
私がプレーをしている時に凄く大事にしていたのは、会場に足を運んでくださる方や応援してくださっている方に「明日生きる元気を持って帰ってほしいな」っていうのはずっと思っていました。試合に勝った、負けただけではなくて(もちろん勝てば一番気持ちいいですけど......)、自分の人生をどれだけワンプレイに捧げて、どれだけの思いでここに立っているかを感じてもらい帰ってもらわなければ、お金を払ってもらう意味がないと思っていました。何か影響を、きちんと元気を、力を、勇気を、与える存在でなければプロとは呼べないかなとは思っています。



鍵：とても素敵なお話しをありがとうございます！明日生きる希望や活力を感じてもらうために、今この瞬間を頑張るってすごく大事なことですよね！私自身も考えさせられました。
ちなみに、磯村さんもJリーガーとしてプロの道を歩まれてきたと思いますが、現役時大切にされていたことはありますか？

磯村：僕が大切にしていたことは、試合に勝っても負けても最後まで堂々と、プロとしての立ち振る舞いを行うことです。試合後、ファン・サポーターの方々への挨拶でスタジアムを一周するのですが、試合に負けた時は申し訳ない気持ちが強く、どうしても下を向いて歩いてしまうなど、その時間が嫌に感じる時もありました。
でもある時、尊敬する先輩に「勝っても負けてもプロなのだから、最後まで堂々と振る舞わないといけないんだぞ」と言われて、すごくハッとしました。先ほど宮間さんも仰っていましたが、試合に負けたとしても、明日の活力のためにスタジアムに来ている人も沢山いる。だからこそ勝ち負け以上にプロとして見せないないといけない姿があるのだと感じています。



―――「プロフェッショナル」の意識について
鍵：ありがとうございます！
お二方のお話しを聞いてすごく気になるのが、この「プロとしての意識」って誰かに習うものなのか、それともやっていく中で自然と気づくものなのか。そこら辺がどうなのかなと思っていまして…！
若い頃から知っておくことに越したことはないなと感じているのですが、宮間さんはどう思いますか？

宮間：誰かに教わって備わった感覚だとしたら、それは誰かのものでしかないと思います。（習って知ったらその感情に味気ないというか…）自分で自然に身につけていくから自分のものになるし、誰かに感動を与えられるものにもなると思うんですよね。私自身も色んな経験をしたり、沢山の方に会って話をしたりしながら形成されていったのだと思います。なので、誰かの言葉を自分の言葉として持つのではなくて、自分の言葉を作っていくための経験を沢山してほしいなと、そうであってほしいなと思います。

―――宮間さんがプロフェッショナルと言われる所以
磯村：宮間さんに質問したいことがありまして…‼︎
これまでお話しを伺う中で、「自分にベクトルを向けてやってこられた方」ということをすごく感じました。
でも、時には他人にベクトルを向けてしまう瞬間も人間なのであるかなと思ったのですが、そういう時ってどういう意識で取り組んでいましたか？

宮間：本当に他人にベクトルが向く瞬間ってあまりなくて…　何か上手くいかなくても自分のせいだし、自分で何とかしないといけないし、まずは自分がやらなきゃいけないという感覚でした。
なんかちょっと今、いい人みたいに言っちゃいましたけど…笑　もちろんあるんですよ。
例えば「もう少しそこ早く行ってくれれば」「今こういうプレーしてくれれば」というのはありましたし、多分その試合中とか練習中にはそういうことも言ってしまっていたし、思うところもあったと思います。
でも、練習や試合が終わったら、「いや、まてまて。自分がこうするよ、そしたら上手くいくよね」とか思っていました。仮にそれでも味方が納得してくれなかったら、一旦自分でやってみていい？という感じでコミュニケーションをとりながらやっていましたかね〜。なので、最終的には自分に矢印を向けていた気がしますね。

磯村：今お話しを聞いて、常に自分にベクトルを向け続ける、自分に何ができるかを考え続けられる人が、世界まで行く人との差なのだなと改めて思いましたし、言葉が出ないぐらい、説得力がありました。

宮間：でもそれをしたからなのかはちょっと分かりませんが、素敵な仲間にはたくさん出会えたとは思います！
人によってはそんな仲間に巡り会えずに寂しい競技人生を送る人もいると思うので、私はそこにすごく恵まれましたね。

―――視聴者へのアドバイス
鍵：最後に、人生を豊かにするようなエッセンスや、ヒントなどを一言お願いします！

宮間：もちろん苦しい思いをして築き上げるものもあるし、辛い思いをしてその道の先にある光もありますが、
明日の人生なんて誰も保証してくれないので、人生豊かにするためには今日、今を楽しむということが重要だと自分でも思っています。
「楽しむ」というのは、人を傷つけたり、人と比較して楽しむのではなく、誰かと何か時間を共有すること、例えば食事をすることだったり話をすることだったり、今はメッセージのツールもたくさんあるので、いい言葉でいい時間をつくるっていうことをして欲しいなと思います。
私も日々心掛けたいなと思っていますし、皆さんもぜひそんな時間を過ごしてもらえたらなと思います。



鍵：貴重なメッセージをありがとうございます！
今回、宮間さんから沢山のお話を聞いて私自身も物凄く勉強になることばかりでした。
特に「自分にベクトルを向けること」がいかに大事なのかというのは本当に勉強になりました！
視聴頂いている皆さんにも何か自分のキャリアを考えるきっかけやヒントがあったのではないかと感じています。宮間さん、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました！

セミナー参加者の声

アンケート結果

セミナーを受けてみての感想

まとめ

今回は元なでしこジャパン主将の“宮間あやさん”をゲストにお迎えし、
【世界王者から学ぶ「プロフェッショナル」とは】をお届けしました。

●プロフェッショナルである以上、応援してくれる人に何かを与えられる存在でなければならない
●誰かの言葉を自分の言葉として持つのではなく、自分の言葉を作る経験が大切
●どんな時も自分にベクトルを向ける、自分に何ができるのかを考え続ける
など、世界一を経験した宮間さんから、とても貴重なお話しをお伺いできました！
 
また、本記事はトークイベントの「ごく一部」を抜粋した内容です。
セミナーの全貌が気になるという方は、ぜひマイナビアスリートキャリア公式YouTubeをご覧ください！
※全5回にわたり、ダイジェスト動画を配信していきます
▼マイナビアスリートキャリアYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCC-kJr1JWpX8DZo38-txnHg
 
次回はどんなアスリートがゲストで登場するのか⁈今後も「Kurasu」にご注目下さい！
では、また第三回Kurasuでお会いしましょう！See　you soon!!!